
肝疾患について
肝疾患とは・・・。
肝臓は、栄養素の分解、合成、貯蔵をおこなったり、体の中の毒素を分解して無毒にしたり、さまざまな重要な働きをする器官です。この肝臓に炎症がおきたり、細胞が壊れたり、細胞に脂肪がたまりすぎて本来の働きができなくなることを肝疾患といいます。
肝疾患になると、栄養障害や解毒機能の低下など体のいたる所に障害がでてきます。ひどくなると毒素が脳に影響し、肝性脳症などの病気になってしまいます。
肝疾患の原因+症状
- ■肝疾患の原因
肝疾患の原因の多くは不明です。細菌やウィルスなどの感染や長年の負担、他の病気の影響や薬物、毒物、腫瘍や外傷なども原因になりえます。またさまざまな原因が複合していることも考えられます。
- ■肝疾患の症状
肝臓疾患はかなり進行しないと症状が現れません。
初期の症状としては、食欲がなくなる、体重が落ちる、元気がなくなるなどがありますが、なかなか気が付きません。定期的な健康診断が重要です。
また、下記のような肝疾患の典型的な症状がみられたら、病気がかなり進んでいる可能性が高いので、すぐに病院に連れて行きましょう。
●白目や歯グキが黄色くなる(黄だんと呼ばれる症状)
●黒ずんだ色のおしっこが出る
●お腹が張っている
●のどが異常に渇いている

肝臓は、自己再生能力が高い臓器です。つまり、肝臓にかかる負担を少なくして、再生に必要なことを適切に行えば、健康な肝細胞が増えて肝機能を元に戻すことが期待できる臓器だということです。
肝細胞の再生に必要な主なものは、タンパク質とエネルギーです。しかし、必要量以上のタンパク質を与えたり、消化の悪いタンパク質だったりすると、かえって肝臓に負担をかけてしまうことがあります。ですから消化性の高い良質なタンパク質を適量に与えることをおすすめします。
また、食物線維やゼオライトなどは、消化管内で発生したアンモニアやその他の毒性物質などを吸着してくれるので、肝臓の負担を軽減することが期待できます。

- 肝臓に負担をかけないように、消化性の良い良質なタンパク質を使用した食事を与えましょう。ただし、必要以上の量は禁物です。
- エネルギーは炭水化物や脂肪で補給しましょう。
- 消化管の毒素を吸着する栄養素を補給しましょう。例:食物線維、ゼオライトなど

- 食事療法中は、獣医師の指示した食事のみを与えましょう。おやつは原則として与えないようにしましょう。
- 常に清潔で新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
- 食欲がない場合は、1日の給与量を3〜4回に分けて少しずつ与えるか、38〜39℃程度に温めて与えてみましょう。